マリインスキー日本公演2018.11.29『ドン・キホーテ』第1幕感想
- ものかき子
- 2018年11月30日
- 読了時間: 3分
更新日:2018年12月3日
マリインスキーバレエ団2018日本公演
29日 マチネ 『ドン・キホーテ』 1幕 感想

娘がバレエを始めた教室がワガノワメソッドの教室だったこともあり、
マリインスキーはいつまでたっても、特別なバレエ団。
本当は12/2(日)のみの観劇予定でしたが、
仕事の都合もついたので、急遽当日の朝にチケットを取って観劇してきました。
席は3階、超上手側。
オケピの様子もよくわかり、せっかくなので開演3分前のオケピを
双眼鏡でのぞいてみると。。。
なんと、1/5くらいしか人がいない!
「今日は少人数で演奏するの?」と思いきや、その数分後にわらわらと全員集合。
このリラックス感がよいのかもしれませんね。
<1幕>
今日は「花売り娘」で石井久美子さんが登場。
日本人には手か届かない、雲の上の上の存在のマリインスキーバレエ団に
日本人初で石井久美子さんの入団が決まったことは
当時、とっても嬉しい衝撃ニュースでした。
入団後、体調面など色々と苦労された時期もあるようですね。
でも、最近ではSNSなどで石井さんの踊りを拝見する機会もあり、
とても優雅で素敵な踊りをされているので、
生で鑑賞できるのを楽しみにしておりました。
石井さん、まず肩と腕のラインがとても美しい。
踊りも気品があって、私の好み。
シェネも軸がしっかりとしていて、全体的に安定感があり、
舞台上で存在感を発揮していました。
よく、「ロシア人に混ざっても引けをとらない」と表現されることが多いと感じますが
私の目には独特の美しさを放っているように見えました。
バルセロナ広場の街娘たちの衣装がそれぞれ違った花柄でとても可愛い。舞台上がとても華やかですです。
でも、残念なことに、超上手側の席だったので、
上手側のダンサーさん達がまったく見えませんでした。(泣)
マリインスキーのダンサーさんはキャラクターダンスも揃っていてとてもきれいです。
日本のバレエ団だと、ロシアに留学経験がある方が際立ってキャラクターダンスが上手だったりすることもあり、知らぬうちにその方を目で追ってしまっていることもあるのですが、均一的な美しさがありました。
そして、この日のキトリは2015年にワガノワを卒業した23歳の新生、
レターナ・シャキロワ。
子供の頃からキトリが一番好きな役だったという彼女。
水を得た魚のように、イキイキとした表情で舞台に現れました。
キトリ1幕のVa。
えびぞりジャンプ(シソンヌ・フェルメ)の後ろの脚の角度もお見事。
あと、あと、1幕で圧巻だったのが、エスパーダ率いる闘牛士達のマントプレー。
エスパーダ役のローマン・ベリャコフがかなりの長身で、高い空間で大きなマントを宙に舞うかのように扱い、とてもダイナミック!
「ドンキにこんなこんなにエキサイティングなシーンがあるなんて!」
という新たな発見でした。
そして、街の踊り子で登場したエカテリーナ・コンダーロワは
美しく年を重ねた艶っぽいオーラで舞台に花を添えていました。
<2幕感想へ、つづく>
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